栗毛と食のはなし〜稲作から狩りへ〜
みなさんこんにちは。
季刊栗毛編集部の宗平です。
皆さんは、自分が栽培したものや収穫したものを食べていますか?
小中学生の頃に収穫祭があったという人や、ベランダでトマトを育てているよという方はいるかと思いますが、多くの方はふだんの食材はスーパーやコンビニで買っているのではないでしょうか。
今回のお話は、そんな食と食材に関する話題です。
12月の平日、僕の職場の先輩である猟師さん先達のもと、都内某大学狩部の女子大生、そして栗毛代表のカズキタカノと僕は筑波に猪(イノシシ)狩りに来ていました。
僕の職場の先輩が足くくり罠やってて、毎年筑波に猪狩りに行ってるんだけど。
そんな何でもない一言から始まった今回の企画。
時は狩りブームであり、佐島で猪肉を食べた栗毛にとってはタイムリーな企画となりました。
9時に北千住を出発し、つくばエクスプレスでつくばまで。
レンタカーで先輩の狩場である山まで向かいます。
(数年前に二人で来たときはチャリで1時間かけて来たのに…)
暖冬といえども、筑波の山里は寒いでやんす。
午前中は先輩が別の班で来た時に仕掛けた罠の確認をします。
文字どおり道なき道を進み、自分がどこにいるのかもわからな状態。
先輩についていくのがやっとです。
作動している罠もありましたが、残念ながら獲物はかかっていませんでした。
前の班が仕留めたイノシシの死体が印象的でした。
(筑波で獲ったイノシシは、そのまま運ぶことが難しいので、その場で血抜きをし、解体をするそうです。)
写真はグロすぎて載せられませんが、臭いはヘソの臭いを10倍くらいに濃縮した感じをイメージしていただければよろしいかと。
午後は先輩に道具の講習を受けてから、実際に罠の設置も手伝いました。
(罠の設置には狩猟免許が必要になるので、今回は手伝いのみ。いつか栗毛も免許を取って全国で狩りをするようになるかも!)
人間が通らない獣道に罠を設置するのですが、藪がすごい。
この藪を体験すると、そこらへんの草むらなんて、アスファルト歩いてるのと同じ感覚になります。
基本的には中腰またはしゃがんで作業します。
栗毛は沼田場(ぬたば:イノシシが体についたダニや汚れを落とす泥がある場所)の近くに罠を仕掛けようと探索。
沼田場にはまだ新しいイノシシの足跡が!
するとなんと、イノシシの糞を発見!
俄然テンションの上がる栗毛。
今回はイノシシのウンコということで狩人にとっても価値が高いため、周りを気にすることなくパーティー全体でウンコの登場に喜べます。
無事、栗毛の罠も仕掛け終わり、東京へ。
帰路は先輩が狩人になったきっかけなど、狩りの精神論について伺うことができました。
自分が食べるものを獲るということ、命が受け継がれていくこと。
少し実感できる、そんな体験でした。
後日、残念ながら栗毛の罠は作動しませんでした!
しかし今年全体の収穫としては、イノシシ2頭、その他ノウサギなどということで、栗毛も分け前の猪肉を得ることができました。
無事、猪鍋もできました!