May 3, 2015

[#005]かつてはコングロマリットだった

こんにちは、江戸屋調査員のカズキタです。
みなさんも日々江戸屋をお探しですか?今日も素敵な江戸屋を探しに参りましょう。

 

先日の日曜日昼過ぎ、宗平からこんなLINEが届きました。

急ですが、今夜空いてませんか?
場所はどこでも、とりあえず。
孤独なので、シェア飯を兼ねて打ち合わせできませんか?

日曜の夜とか急に予定入れると、一週間辛くなるじゃないですか。
だからあんまりこういうお誘いには乗り気じゃないんですよね、僕。

ただ、次の週は仕事もそんなにきつくなさそうだし、そもそも普段から
「フットワーク軽くない奴は人生損してるって!」
と豪語している私ですから、こんなお誘いでも受けないわけにはいかない。
このお誘い、受けて立った。

 

とまあ、そんなこんなでさて場所はどこでもいいということなので、
せっかくですので、江戸屋探索を兼ねてしまおうと思い、GoogleMapを開いて恒例の江戸屋サーチを。

 

都内に江戸屋の数はそこそこあるにはあるんですが、日曜休業の江戸屋が多いんですよね。
これは、コングロマリット時代に「サービス業であっても日曜は休むべし」という社風が未だに引き継がれている証拠の一つかもしれないんですが、お店を探す側としては非常に困る。

 

でも、ありました。
日曜営業の江戸屋で、長居しても怒られなそうな居酒屋の江戸屋、ありました。

 

その名は洋風居酒屋えどや

 

そう、江戸屋じゃないじゃん、えどやじゃん。
そんな細かいことはどうでもよくなってきたので、早速ここに向かうことにしました。

東京都荒川区町屋3丁目2−1

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場所は荒川区の町屋駅から徒歩10分ぐらいでしょうか。
駅近ではないけれど、割に人通りの多い通り沿いにあります。

GoogleMapに従って着いた場所は、こちらのプラザ町屋。
一階と地下一階がテナントの店舗、二階より上がマンションという構造。

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どうやらテナント店舗としてえどやが入っているみたいですね。
なんと江戸屋らしからぬロケーション。
江戸屋といえば老舗、老舗といえば一軒家、一軒屋といえば江戸屋というぐらいの風格が江戸屋にはあると思うんですが、それは単なる思い込みだったということですね。勉強になります。

 

しかし、そのプラザ町屋のテナント一覧に、えどやの名前がない

Nikon D7000_2015-04-12_18-17-52

というかそもそもこのプラザ町屋、営業してるのか?
人気があまりなくシャッターで閉まってる店も多いし、もしかしてえどやも既に砂になっているのだろうか。

 

念のため地下一階に降りて、看板を確認するも、やはりえどやはない。
夢か幻か、なんのために町屋に来たのか、目的を失った栗毛の足取りは重い。

 

と思いながらもぐるぐると、地下一階を探索するとありました。
奥底に佇んでおりました、こちらがえどやさん。

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洋食居酒屋ってなんでしょうね?
とりあえず、入ってみましょう。
と、店の前でいつものようにパチパチ写真を撮っているといきなり店主がこっち目掛けて凸してきました。

これはまさかマチダヤの二の舞か?
と、栗毛の活動終焉と大炎上を覚悟したが、店主はするりと僕らの横を通り抜けて行った。
ほっと胸を撫でおろして、店に入ります。

 

店内は既に予約が入ってるらしい席を含めると、テーブルは満席。
僕たちはカウンターで晩餐をすることにしました。

 

洋食ということで、ここは定番メニューを。

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宗平はオムライス、僕はハンバーグ。そしてハイボールとカンパリオレンジ。
なんか学生に戻った気分ですね、このオーダー内容。

 

しばらくすると予約していたお客さんたちが、店内に続々と入ってきて
あっというまにほぼ満席。あの荒廃したプラザ町屋の中にあるとは思えないぐらいの盛り上がりとなってきました。

 

きっと地元の人に愛されてる店なんだろうなぁ、と思いながらハンバーグをパクり。

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ちなみに、味評価は★★といったところかな?ご飯がもちもちしすぎてるのが個人的にはあまり好みじゃないかなぁ。味噌汁がついてきたりするので、サービス的には満足度高いです、それが洋食かどうかはさておき。

 

そして二人で打ち合わせ開始。
主に今年の春に栗毛のオフラインメディアとして発行しようとしている、季刊栗毛について。
レイアウトの話や内容の話、今後の展開などいつもになく真面目にお話しできました。
宗平には季刊栗毛の編集長として、今後も引っ張っていただきたいですね。

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ご飯も食べ終わったところで、調査員のミッションスタート。
店主のお母さんにえどやのことについてお伺いしました。

 

–僕ら、全国の江戸屋を回ってるものでして。もしよろしかったらお伺いしたいのですが、こちらのお店はいつぐらいから営業されてるんですか?

創業は31年前になるねぇ。
この場所に移ってきたのは7年前。
もともとガード下で、ファミレスみたいなのを営業してたんだけど、強制立ち退きになってこの場所に移ってきたんでね。

–なるほど。えどやという名前の由来は何か分かりますか?

えどやはうちの屋号でね。
親戚もみんなえどやという屋号で店を開いてたんですよ。
まるまるやとか肉やとか。
うちはもともと肉やをやってて、それが今のえどやに変わって。
ただ、他の親戚の家はみんなもう店を閉めてしまったみたい。
えどやって伝統はけっこうあるのよ。

とても貴重な話ありがとうございました。
今回の江戸屋さんも、なかなか面白い由来が聞けたかなと。
他にも僕が京都の江戸屋行った話とか、いろいろ江戸屋トークにも花を咲かせました。

 

こんなにも寂れたプラザで、とても暖かい営業をしていた洋食屋えどやさん。
お忙しいところありがとうございました!

 

また栗毛を引き連れていつの日か。

 

ちなみに、帰り際に見つけたテナント一覧にはえどやさんのお名前載ってました。

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詳細は省きますがその後、一行は吉原へ行きました。

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そして次回は、「江戸屋」さんを伺います。

記事を書いた人
カズキタ
カズキタ
伏線回収系男子。『梢乃雪』『江戸屋』でのトークイベント『くりばなし』、横浜のシェアハウスにて『井土ヶ谷夜窓』、全国のカズキを集結させた『カズキフェスティバル』など、を企画・主催し『自域活性化』なる活動を実行中。

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