Nov 16, 2015

囲炉裏かこんでラップ対決したんだ。晦日に。

こんにちは。炊飯長のタキザワです。

2015年も残り一月半。みなさまいかがお過ごしですか?

去年末の栗毛旅行を振り返るこの連載も、そろそろ折り返し地点です。さまざまなメディア(主に季刊栗毛)を駆使し、記憶をほじくり返して執筆しております。


金沢の旅を終えて、次は長野県・小谷村の「古民家ゲストハウス梢乃雪」へお邪魔しに行きます。

金沢から移動中の栗毛本隊。まずJR白馬駅に寄って、途中参加の私(メンバー滝沢)をピックアップする手筈です。一人寂しく大雪の中で待機。持参した中判フィルムカメラMamiya RB67で撮影したりして遊びます。これは白馬駅の写真。

image

さて、駅前には足湯があるので、時間つぶしに独りで浸かってみることに。すると、栗毛本隊から兼六園をゆったり観光中の写真がLINEに投稿される。鬼…これが鬼畜…!

結局2時間足湯に浸かりながら、地元のおばちゃんとくっちゃべって過ごしました。

栗毛と合流した後は白馬名物のカレーをみんなで食べました。この店も栗毛御用達になって数年がたちます。ここのカレー、水分が少ないドロドロ系カレーなんですが、私のおふくろの作るカレーに似てるんです。うまいでやんす。

お腹も一杯になったので、明るいうちに梢乃雪のある小谷村(おたりむら)へ向かいます。

Facebookの写真をほじくり返してみたら、梢乃雪との出会いは2011年の大晦日でした。気づけば3年以上のお付き合いということになります。つまり、梢乃雪が栗毛を育てた。いや、栗毛が梢乃雪を育てたと言っても過言ではありません。

トンネルを抜けると、そこは銀世界。

image

何度か雪国を和服で旅行している栗毛ですが、和服は意外とあったかいので快適です。

なごみちゃんは持ち前のダイナミックさで体を暖めてました。

kozue_dosukoi

旅先で特に何かをするでもなく、ただただその地に栗毛の痕跡を残しながら通り過ぎていく、というスタイル。今回もそんな栗毛らしい旅です。とりあえず雪で15分くらい遊んで温泉はいったら、もう夕食。

今回は10人超のゲストの方々とご一緒ということで、囲炉裏は満席になりました。にぎやかな夕食は、何気ない幸せですが、なぜか心を満たしてくれる幸せです。

kozue_irori

かんぱーい。

冒頭お話ししたとおり梢の雪はヘビーローテーション。栗毛パートナーのゆりちゃんとも再会を果たすことができ、「おひさしぶり」と「はじめまして」が入り混じる団欒になりました。

…とここまではいつも通りのゲストハウスの団欒ですが、ここで栗毛一行はひとつの事に気づきます。そこはかとなく感じる、いつもと少し違う雰囲気。そこには、栗毛がかつて交流を持つことのなかったチョイ悪系集団の姿があったのです。

栗毛達は、ハードな旅で磨いたコミュニケーション能力(?)を発揮し、おそるおそる話しかけてみます。すると、どうやら彼らはボーダー集団で、ラップも嗜むということがわかりました。ラップ…音楽!そうだ!僕たちのルーツは音楽集団。ということで、とりあえずラップ対決をふっかけてみました。囲炉裏かこんで。

ふわりふわりと雪が舞う、森閑とした軒先とは対照的に、激しいライムが囲炉裏の上を飛び交います。バッキングはなごみちゃんのギター。本職ラッパーから栗毛への激しいディスりに対して、拙いながらも必死にラップで対抗します。なんだか新しい音楽が見えたかもしれない。いや、見えないかもしれない。きょうは晦日。なんだこれ。すごいぞこれ。Yo!

ひとしきり対決を終えると、お互いを称えるためにTシャツを交換。この出会いの伏線も、きっとどこかで回収されることでしょう。

対決後は、土間でさらに酒を飲み交わしながら語らいました。

kozue_danran

夜は順調に更けて、雪が眩しい朝がやってきます。次の目的地は、新潟。

 

…ちなみに、ラッパーからもらったTシャツはデカすぎてマトモに着れないし、栗毛Tシャツは買い直しでやんす。とほほ~

記事を書いた人
タキザワ
タキザワ
炊飯長。「同じ炊飯器(カマ)の飯を食う仲間づくり」を信条に炊飯演奏パフォーマンスで一世を風靡したが、最近炊いてない。旅多い栗毛の中では雪道の運転を担当することが多い。器用さを買われて、にっちもさっちもいかない時の最終手段としてよく使われる。

関連記事