代表取乱役より

代表取乱役就任にあたり、ご挨拶を。
僕は、昔から計画を立てて実行するのが苦手でした。計画を立てたとしても、その日になれば新しいことに興味が向き、計画以外のことの方が面白くなってしまうからです。教育課程では、計画通りに実行することが求められ、さらに社会人になっても、無計画な性格は直さなくてはいけないと思っていました。

夏休みの宿題は一度も終わったことがなく、大学の卒業制作も先輩と三徹で乗り切り、サークルの合宿では通常費用の1.5倍も出費してしまうという計画性のない人生、そして振り回される周りの友人たち。

 

しかし、栗毛で計画性のない音楽活動や旅を続けるたびに、実は計画的に行うよりも、より強い経験や人のつながりを得ることができることに気づきました。苦労してたどり着いた小谷村なのにすぐに帰宅したり、半年も準備期間があったのに徹夜で仕上げる大学祭の演奏。

これらの経験から、計画を持つことは絶対的に正しいことではないことに気づきました。今まで、劣等感を持っていた能力が新しい可能性を生むことに貢献できるのではないかと。そして、計画を持つことの代わりに、目の前のこと、身の回りの人に関心を持ち、常に変化し続けることを楽しむようにしました。

 


何が必要か、何を蓄えなければいけないか、何を準備しなければいけないか、あれこれ計画する、なんて考えをやめることです。そして周囲をよく見渡し、関心あることをまとめ、常に学び、素晴らしい今に気づくべきです。

− Joi Ito

 


栗毛の活動を計画的に行ったり、メディア戦略を考えたり、経理を行ったり、健全な経営のために腐心することは諦めます。その代わりに、みなさんが「今」何をすべきかを常に考えられるように、新たな困難を生み出します。その結果、手を取り合う必要が生じ、縁と縁が結び、新たな円を生むことになれば幸いです。栗毛は、計画通りに進んでしまったら失敗だと思っています。そうならないように、常に最前線で取り乱すリーダーとしてありたい所存で参ります。

 

白雲楼道中膝栗毛 代表取乱役

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