白雲楼道中膝栗毛のPVが完成しました。
2014年12月、僕ら栗毛は瀬戸内海にある小さな島、佐島にいました。
着物で島をうろうろしていると、
「着物着てる人がいて、なんかの撮影でもしてるのかいね?」
と、島の人。
その8ヶ月後、その言葉は現実になった——。
栗毛の活動8年目になりますが、このたび、白雲楼道中膝栗毛のPVが完成しました。
撮影の舞台になったのは、瀬戸内海の佐島と弓削島です。
2013年の年末に空音遊で出会ったゲストの暢子さんとの縁で、後に汐見の家としてオープンする古民家を訪ねに島を歩いていた時に、島の人の言葉を聞いて思いついた企画でした。
そっか、着物の人がたくさん島に来たら、確かになんかの撮影だと思うよね。
…?
だったら撮影しちゃおうよ!自分たちにはそれができる仲間がいる。
まず声をかけたのは、栗毛のメンバー。
ただの撮影だと栗毛が活躍できなそうなので、砂浜でライブをしたら面白そうだと思い
「島の砂浜でライブ、栗毛でやりませんか?」
そう声をかけると、すぐにメンバーからOKと次々に返事が返ってくる。
(ほぼ)全てのメンバーが揃うのは非常に珍しく、数年ぶりの大所帯に。
実現に向けてひとつ先が見えた段階で、暢子ともやり取りを繰り返します。
ライブ会場になる松原海水浴場での許可を役所にもらったり、ライブ前のBBQの準備、いのししの肉の手配、集客、などなど。割と何も決まってないのがデフォルトの栗毛において、今回スムーズに進んだのはこの方のおかげでしょう!
そして、カメラマンさかもっちゃん。
さかもっちゃんとは実に長い付き合いで、2012年の年末に出会って以来度々栗毛の映像を撮ってもらっていたのだ(そう考えると、毎年年末には良い出会いが多い…!)。
さかもっちゃんを島に4日ほど拘束する約束を取り付ける。
さかもっちゃんからの提案で、浴衣が似合う女子が欲しい、と。
個人的に募集をかけると、(わずか撮影の1週間前!)すぐに快く参加をOKしてくれた女子大生の二人。
撮影に参加してもらいたかったのはもちろんそうだけど、それ以上に「島にきてもらう理由」が作れたのがよかった。
何もない島、なんの縁もない島、そんなところに訪ねる機会なんてなかなか持てないからね。
ライブと撮影は、いつも以上に順調に楽しく進んだ。
さかもっちゃんとロケハンをしてると、飛び出してきたいのししに遭遇したり。
朝起きたら部屋に置いてたおにぎりが全部猫に食べられてたり。
福山の音楽スタジオが昭和で時が止まってた異界だったり。
しっかりもの(?)のはずの琢郎さんが堤防で寝てたり。
タッキーが4万円入った財布を落としたけど、戻ってきたり。
ライブは告知もしなかったのに、20人以上も人が集まってきたり。
毎日やんすやんす言ってたから、みんないまだにやんすを使い続けてたり。
たった2,3日島にいただけなのに面白いことしか起きないのが栗毛のすごさ。
人生で一番楽しかった夏休み、今のところは。
今年はどん夏休みになるだろうか?
それもまた楽しみ。
ちなみに、映像に出てくるドローンはあの後、女子大生にいいところを見せようとして無理な飛行をさせた結果、お亡くなりになりました。
なむなむなむ。