幕末カーリング倶楽部最終話 〜いざ最北の地へ! 着物カーリング全国大会in稚内〜
都心から約2時間という好アクセス。
都会の喧騒を離れ、やってきました。
日本最北の地、北海道稚内。
前回、関東大会を勝ち抜いた栗毛一行(「幕末カーリング倶楽部その四」参照)。
今回はここ稚内で、着物カーリング全国大会に出場することとなりました!
ちなみにこの日は晴れていましたが、普段は豪雪の季節。
氷点下の世界です。
大会翌日の様子。これが冬の稚内の日常です。
この時期(2月)に関東から観光に来る人はかなり少ないそうです。
稚内・羽田便の冬の就航率は7割程だとか…
まぁ、そんな冬の稚内事情は置いといて、ここが全国大会の会場です!
ここで全国大会ができるのかという趣深さ。
メンバーたちにも不安がよぎる。
実は着物でカーリングができる会場が見つからないなか(「幕末カーリング倶楽部その弐」参照)、「寂れた カーリング場」で検索し見つけた会場。
ひょっとしたら日本一古いカーリング場(栗毛調べ)なのではないでしょうか…
なお現在、老朽化のために改修工事が検討されているそうで、着物カーリングができるのもこれが最後かもしれません。
恐る恐る会場に入ると、目の前に広がる専用レーンとやさしそうなおじさんが(カーリングのレーンなどについては「幕末カーリング倶楽部その参」参照)。
予約表にも記載されていない着物姿の集団をあたたかく迎え入れ、親切に解説をしてくれました。(ホントは予約しましたよ。)
さっそくレーンに入り、準備運動をする栗毛の一味。
ただでさえケガには十分注意が必要なカーリング(カーリングの危険については「幕末カーリング倶楽部、序」参照)。
着物を着ているとなると、さらにケガのリスクは跳ね上がる。
無理は禁物です。
まずは氷の上を歩く運動から。
足元も運動に適し、かつ和の雰囲気を乱さぬように配慮。
そして今回、栗毛から全国大会に出場するのは、
禁中並栗毛法度!
幕末カーリング倶楽部 チーム幕府
対するは
宗谷岬から見えるはサハリンの夜明けぜよ!
幕末カーリング倶楽部 チーム維新
なんと1回戦で栗毛チームが当たることに!
運命のいたずらとはこのことか!
しかし問題はいらない!
今回の参加チームはこの2チームしかいない!
チーム幕府(赤チーム)の1投目から始まった決勝戦。
着物とカーリングの相性はよいのか、寒さもそれほど感じず、裾もそれほど問題にはなりませんでした。
きっと昔の人たちも、こんな感じでカーリングを楽しんでいたはずです。
前半は互いに一歩も譲らぬ攻防戦。
点の取り合いとなり、スコアとしてもかなりいい具合に勝負が進んでいきます。
(カーリングでは円の中心にストーンを置いたチームにしか点数は入らないので、1-0、2-0のようなスコアになります。今回は1エンド各チーム8投で8エンドまでとしました。詳しいルールについては各々検索してください!)
カーリング初心者が半数以上を占めているという問題点は、持ち前のぶっつけ本番根性で乗り切ります。
しかし中盤、普段まったく体を動かさない面々の息が上がり始めた頃、勝負が動きます。
無頼派のチーム維新(黄チーム)が一気に突き放す展開に。
歴史は繰り返してしまうのか!
最終第8エンド。
泣きの最終回は得点3倍ルール。
ここで巻き返せるかチーム幕府。
さらに圧倒的大差で勝つかチーム維新。
チーム幕府の最後の一投。
一矢報いたチーム幕府、なんとか将軍様を逃すことはできたが、歴史覆らず!
第1回全国着物カーリング大会優勝は、幕末カーリング倶楽部 チーム維新!
盛況のうちに幕を閉じた全国着物カーリング大会。
次に大会が開かれるのは、あなたの町かもしれません。
これからも白雲楼道中膝栗毛は、着物カーリング大会を応援します。
そして、今回の企画に協力してくださった稚内担当の方々、本当にありがとうございました。
日本一北にあるカーリング場は、日本一やさしく、あたたかいカーリング場でした。