[#004]千年の都にある江戸屋。
桜も咲き、江戸屋調査にふらっと出かけたくなる季節になりました。
犬も歩けば棒にあたるように、栗毛が歩けば江戸屋に凸します。
こんにちは、江戸屋調査員のカズキタです。
今回の舞台は、泣く子も黙る京都です。
先日、結婚式の余興のロケで京都に行くことに決まり、せっかくなので京都の江戸屋も行ってみたいなあと思って、他のメンバーに声をかけてみたんですよね。
でも基本返事ないですよね、まあそんなに江戸屋に興味ないですもんね。ていうか普通に京都楽しみたいですよね。
そんな中、武田のみが快く返事をくれたので、京都に行った際に行く運びとなりました。
よかったよかった。
今回訪れた江戸屋さんは、江戸屋青果店という八百屋さんです。
京都で泊まっていた宿、金魚家からタクシーで向かうことになりタクシーをオーナーさんにお願いして呼んでもらいました。ここで気の利いた武田は、おもむろにiPhoneで江戸屋青果店に電話をかけて、今日営業しているかどうかを確認。こういう時の武田はさすが、イケメンですね。そしてなんやんかんやありつつもタクシー到着。僕と武田と大ちゃんの3人で乗り込みました。
運転手に、
–江戸屋青果店に行きたいんですけど
と話をし始めると、その八百屋自体は知らないけど近くに京都回生病院があるからそこに向かってくれるということで走り始めました。運転手さんと、全国の江戸屋を回っている話をすると、運転手さんも江戸屋に興味深々。私もちょっと見てみようかなとまで言ってました。運転手さんとの話は江戸屋の他にも、京都には美味い料理なんてないとか、、持論を仰ってました。確かに思い出せば、その前日に食べた南禅寺近くの湯豆腐なんて、特に美味しくもないのに値段は京都価格だったし、あれは本当においしかったのかと考えさせられたり。
そして無事江戸屋につき、店の前でタクシーとお別れ。
そして、江戸屋に乗り込みます。
江戸屋調査において大事なこと、それはまずお店を尊重することです。
江戸屋さんというお店は何かの商売をしているわけですよね。
なので、まずはお客さんとして、お店に対して敬意を払って接するべきなんです。
いきなり取材だなんだ言い出しても警戒されてしまうわけで、そういう人はお店からしたらお呼びでないんですよね。だから、まずはお店がどういうものを売っているのか、どういうものだったら買いたいか、そこはきちんと誠実に、お客として向き合うべきかなと思っております。
というわけで、早速野菜を買おうと思います。店主さんとも会話します。
が、店主さん曰く今は季節の変わり目で安い野菜もないらしい。
うむ。確かに安くない。そして楽器を持って東京まで帰らなきゃならないので、大きい野菜は買えない。
さあ、どうしたもんか。と、そこで武田がおもむろに
「じゃこのキンカンお願いします」
と、透明の袋に10個ほど入っているキンカンをお買い上げなさった。
確かに買うならこれだな、と思い自分もキンカンを購入。
大ちゃんもおそらく同じ思考を経た結果だろう、キンカンを購入した。
キンカンを買って店主さんとも打ち解けたところで、調査開始です。
(インタビューは武田が主に担当してくれました。)
–もし良かったらお聞きしたいんですが、こちらのお店はいつから営業されてますか?
うちはこの店の先代の先代が、関東大震災の時に東京の神田上町から移ってきて、その時からになる。八百屋を始めたのもこっちに移ってきたとき。江戸の方から来たから、江戸屋という屋号を名乗ってるらしい。ただ、その頃の話はあんまり聞かないから、神田でどういう商売をやってたかとか、そういうことはわからないなぁ。
–なるほど、それで京都なのに江戸屋なんですね。
こっちの方では珍しいだろうね。他にあんまり聞かないし。
–そうなんですよ、京都で江戸屋を探すと風俗店かここの青果店しか出てこなくて。
笑。確かに風俗はあるかもなあ。
–僕ら日本中の江戸屋を回ってまして、それでこちらのお店に来てみたんですよ。さっき電話かけて。
そういえばさっきよくわからん電話きたの、あんただったのかぁ。
普段は20時までやってるんだけど、今日は集まりがあるから早く閉めようと思ってたんだけど、電話があったから開けてたんだ。でも江戸屋探してるなんておもろいな。
どうせならテレビ出るぐらいになって、うち紹介してや!
ステッカーとかないの?貼っておくから。
いろいろと会話が弾みました。
やっぱり江戸屋というだけで、お互いに打ち解けるスピードは違いますね。
これは合コンとかでも使えるテクニックなんじゃないでしょうか?
そんなこんなありましたが、今回も西日本初の江戸屋の貴重な証言を得ることができました。
お父さんが時折口にする
おおきに
がとても嬉しく。
僕らもテレビに出るかはわかりませんが、この活動を拡大していきたいと思ってます。
最終的には、全国の江戸屋さんにこの活動の成果が還元できることを祈って。
そしてステッカーの伏線をお父さんに張られたので、さっそく回収したいと思います。
さて次回ですが、再び「江戸屋」さんを伺いたいと思います。